システム(アプリ)開発会社の違いが分からない…「自社に合った開発会社を選べない」「どんな開発会社に依頼すればいいの?」これらはシステムやアプリの新規開発やリニューアルを検討していて、開発会社を探し始めたときによくあるお悩みです。開発には決して安くないコストが発生する中、慣れない開発会社の選定に不安を感じるお気持ちはとてもよく理解できます。開発会社の選定にあたって複数社から提案や見積を取得し、検討を進める企業様が多いと思われます。最終的に1社に絞る段階で、「予算が無いから、とにかく価格の安いところを選ぼう」「違いが分からないから、とりあえず一番安いところでいいか」と「価格」だけを比較して選定してしまうと、後々のプロジェクト失敗につながる恐れがあります。そこで本日は、自社に合った開発会社を見つけるための、選定のポイントをご紹介します。ポイント❶提案内容(本当に目的を果たすか?将来の拡張性はあるか?)提案内容が、希望内容を満たしていますか?見積額を見て「高いから、最低限の機能だけに絞って作ろう」と計画変更してしまうと、「あまり導入の効果を感じない」「成果につながらなかった」という結果になってしまう場合もあります。費用にネックがある場合は、「ノーコード開発」「月額制開発(準委任契約)」「補助金活用」といった選択肢もあります。機能を削って実現したいことを諦めてしまう前に、「ほかに希望を実現できる方法はないか?」と開発会社へ質問し、複数選択肢を提示できる会社を選定することがおすすめです。将来、機能追加もスムーズにできる仕様になっていますか?システムやアプリを作っておしまいではなく、完成後に目的を果たしてこそ開発成功と言えます。開発後も状況をみて機能を追加する、改修を加えるなど改善していく可能性を見据え、「あとから機能追加しやすい仕様になっているか?」「改修する場合の費用感は?」といった質問も、事前に開発会社に確認することがおすすめです。ポイント❷見積費用の妥当性(安い理由は?)見積費用が安い!でもそれって本当に大丈夫?「なるべく費用を抑えてコストパフォーマンスをあげたい」これはビジネスでは誰もが思うことですよね。大きな額がかかる開発費用も同じように「なるべく安く」と希望する方が多いと思います。しかし、他社と比べて大幅に価格が安い場合、しっかり内容を確認してから検討することがおすすめです。こちらの記事でご紹介したように、開発費用は一般的に、人件費単価と作業工数のかけ算で算出されます。人件費の安い「オフショア開発」と、作業工数が短い「経験豊富な技術者」との組み合わせが、最もコストパフォーマンスが高くなります。他に安い理由があるかも?上記でご紹介した開発費用の一般的な内訳に該当しない場合、他に「安い」理由があるかもしれません。ケース1)開発によって実現する機能を最低限に絞っている場合(希望が拾いきれていない)ヒアリングや要件定義がしっかりできていないため、開発項目を少なく見積もっているケースです。見積書の項目だけでは分かりづらい点もあるため、「希望内容がしっかり開発工程に含まれているか?」の確認をおすすめします。ケース2)初回商談のため無理をして通常より割安に設定している場合クライアントに採用してもらうために、通常よりも割安な価格に設定しているケースです。無理をしている価格設定のため、機能追加の際の追加料金が高いなどトータルコストが大きくかかってしまうこともあります。ケース3)保守のサポート範囲が少ないため保守費用(ランニング費用)が安く設定されている場合開発後、スムーズな運用やさらなる使い勝手向上のために、保守が欠かせません。保守が不要なケースもありますが、対応発生ごとの単発請求が続くとトータルコストが大きくかかってしまうこともあります。必ず将来の運用体制を確認したうえで選定を進めましょう。開発会社の比較チャート自社に合った開発会社を選定するプロセスをチャート形式にまとめました。複数社から提案書・見積書を取得後、依頼先を選定する際にぜひご活用ください。まとめ本日は、開発会社を選ぶためのポイントをご紹介しました。システムやアプリ開発を成功させるためには、自社に合った開発会社の選定が不可欠です。とはいえご担当者様がタイトなスケジュールの中で、検討に時間を割くのが難しい場合も多いことでしょう。そこで、弊社がご提供している2つのサービスをご紹介します。情シスアドバイザー定額制で、IT部門ご担当者様を支援するサービスです。「開発会社からもらった見積書。金額が適正か知りたい」「開発会社の選定についてセカンドオピニオンが聞きたい」といったお悩みやご要望に合わせて、最適な支援策をご提案いたします。「システム導入担当は初めてで、進め方から相談に乗ってほしい」という方も安心してお任せください。RFP(提案依頼書)のカンタン書き方指南開発会社への相談時に「RFP(提案依頼書)」を準備すれば、トラブルを未然に防ぎ、プロジェクトを円滑に進めることができます。当社ではこのRFPを超カンタンに書くための解説書と、RFPのひな形を無料でお配りしています。ぜひ、次回の発注に備えてダウンロードしてみてください。